2013年3月15日金曜日

3Dゲーム開発用ライブラリ「Graphyte」がゲーム内課金機能を搭載 インディーズゲームの小部屋:Room#223

Graphyte
配信元フェニックスソフト,ソフトバンク?ペイメント?サービス配信日2012/08/22

<以下,メーカー発表文の内容をそのまま掲載しています>


株式会社フェニックスソフト(本社:柧┒夹滤耷⒋砣【喴郏呵嗄?健悟、以下「フェニックスソフト」)は、ソフトバンク?ペイメント?サービス株式会社(本社:柧┒几矍⒋砣【喴凵玳L 兼 CEO:宮内 謙、以下「SBPS」)と連携し、フェニックスソフトの3Dゲーム開発用ライブラリ「Graphyte(グラファイト)」にSBPSの「オンライン決済ASP」を使った課金機能を追加し、2012年8月22日から提供を開始します。

「Graphyte」は、3Dゲームのクライアント開発に必要な機能を取りそろえたライブラリパッケージです。
今回、SBPSの「オンライン決済ASP」と連携することにより、ゲーム開発者は「Graphyte」を利用して開発するゲームの中に、SBPSの提供する多様な決済手段を簡単に導入することができます。また、決済機能専用のシステム開発や画面の用意などが不要になるので、開発コストと工数の削減により本業のゲーム開発に注力することが可能になります。

決済手段の提供について
SBPSが提供する「オンライン決済ASP」は、「クレジットカード」「携帯キャリア決済(ソフトバンクモバイル、NTTドコモ、KDDI)」「Yahoo!ウォレット決済サービス」「プリペイドカード」など、多様な決済手段を選択し導入することが可能です。それぞれの決済手段をひとつのインターフェースで提供しているため、簡単に接続することができます。さらに、PC、スマートフォン、携帯電話など、デバイスごとの決済画面もご用意しています。なお、「Graphyte」と「オンライン決済ASP」のシステム連携に関する詳細は、技術支援サイト「デベロッパーコンソール」内の特設ページをご覧ください。

「Graphyte」+「オンライン決済ASP」特設ページ


「Graphyte」を利用したゲーム内の課金イメージ
※画像をクリックすると拡大します。


3Dゲームの画面上からゲームを中断することなく決済画面に進むことができます。決済完了後は、購入アイテムを利用し即座にゲームを再開できます。なお、決済画面はSBPSが用意いたします。

「Graphyte(グラファイト)」について
「Graphyte」は、マルチコア型ハードウェアをターゲットとした、3Dゲーム開発用ライブラリパッケージです。柔軟性が高く、すぐにゲームに活用できる「Graphyte」を使うことで、自然な動きを伴う美麗な3Dインターフェースを簡単に構築できます。シェーダー機能やモデル、アニメーションなどの描画システムのサポートはもちろん、システムレイヤー、数学レイヤーでの高速なライブラリを提供いたします。「Graphyte」の利用により、難易度が高く時間のかかるコーディングに悩む事無く、アプリケーションの開発に専念することが可能となり、開発工数を大幅に削減できます。

「Graphyte」の詳細について



 このところ週末になるたびに天気が崩れるのは,筆者を引きこもりにしようとする宇宙人の陰謀じゃないかと疑いつつお届けする「」の第223回は,スペースコンバットシューティング「Wing Commander Saga: The Darkest Dawn」を紹介する。本作はその名のとおり,Ultimaシリーズで知られるOrigin Systemsの名作シューティング「Wing Commander」シリーズのファン達が,10年の開発期間をかけて制作したファンメイドゲームだ。今週末の予報も曇り時々雨ですって……。


 Wing Commanderシリーズは,1990年に第1作が発売された人気作品で,27世紀の宇宙を舞台に,地球連邦(Terran Confederation)キラルシ(Kilrathi)と呼ばれる異星人との戦いを描いたもの。細部まで作りこまれた世界観やストーリー,豊富に用意されたカットシーン,そして宇宙空間でのダイナミックなドッグファイトで人気を博し,多数の続編やスピンオフ作品が制作されている。


 日本国内でも,FM TOWNSやスーパーファミコン,メガCDで日本語版が発売されているので,そちらをプレイしたことがあるというオールドゲーマーもいるかもしれない。個人的には,同ジャンルのゲームでは2000年代になって登場したEgosoftの「X」シリーズのほうが思い出深いのだが,それはまた別の話だ。


 このたびついに完成し,無料で遊べるフリーゲームとして公開された本作は,そんなWing Commanderシリーズ本編の第3作,「Wing Commander III: Heart of the Tiger」とほぼ同時期を描いた作品。プレイヤーは再び地球連邦のパイロットとなり,少数の戦闘機同士でのドッグファイトから大規模な艦隊戦が展開される戦場まで,さまざまな状況下でキラルシ軍と戦うことになるのだ。


 本作には,ゲームのチュートリアルを兼ねた“Prologue”と,キラルシ軍との本格的な戦闘を描いた“The Darkest Dawn”の2つのキャンペーンが収録されている。Prologueキャンペーンは5つのミッションから構成されており,さまざまな基本操作を学びながら宇宙空間での戦い方のいろはを習得できるものになっているので,まずはこちらからプレイすることを強くお勧めしたい。筆者のように,ドラゴンクエスト10 RMT,Prologueをすっ飛ばして本編に進むと,わけも分からず広い宇宙で迷子になりかねないのでご注意を,rmt


 そんな本作の特徴として,ファンが10年がかりで作り上げたという経緯はもちろん,ハイクオリティなグラフィックスや,多数のカットシーンにボイスアクトといった,本家譲りの作りこみ具合が挙げられる。ゲームエンジンには,ソースコードが公開されているFreespace 2エンジンの改良版を使用し,Prologueを含む全55のミッションに,合わせて約90分にも及ぶ70のカットシーン,プロの声優も参加したという221のボイス付きの役(会話テキストは1万1000行にも及ぶという),本作のために用意された90のCGモデルなど,圧倒的なボリュームを誇る内容となっている。


 そのため,ファイルサイズも相当なもので,ダウンロード時のzip形式で圧縮した状態で約3.3GB,インストール時には約7.1GBと,ちょっとした市販ゲームなみの巨大さだ。これだけの力作を無料で遊べるときたら,かつては次々とキラルシ軍の戦闘機を星屑に変えてきたという歴戦の猛者も,Wing Commanderの名を初めて知ったという新人隊員も,試してみるほかないだろう。


 ちなみに本作は,Electronic ArtsおよびOrigin Systems,そしてOriginで本作の開発を手がけたChris Roberts氏の正式な許諾を得て開発されたものではない。しかし,言わばEA側の“暗黙の了解”のもとで制作されたという側面もあり,開発チームでは彼らに対し,深い感謝を表明している。本格的なスペースコンバットシューティングは最近めっきり数が少なくなってしまったジャンルなので,そういえば近頃,あまり宇宙で戦ってないなあという人は,さっそくダウンロードしてみよう。

■「Wing Commander Saga」公式サイト




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