2013年2月2日土曜日

日本のゲーム業界ってほんとにヤバイの? さすらいのゲーム業界人 島国大和氏に本音のところを聞いてみた

 私もゲーセンではいくら使ったことやら……(苦笑)。 島国大和氏:  昔のアーケードゲームっていうのは,それが上手く回っていた良い例だったし,例えば,世の中のMMORPGがなんであんなにレベルが上がり難くてマゾい仕様なのかといえば,月額課金などというビジネス的な縛りがあって,そうしないと商売にならないからで。普通のコンシューマRPGのような仕様にして,100時間で満足されたら,一か月分の1000?1500円しか払ってもらえないんですよね。それじゃゲーム屋が食べていけない。 :  そのへんは,日本における中古問題や,カバル RMT,北米でのゲームレンタルの話ともちょっとかぶりますかね。北米のゲームが妙に難しくなっている理由の一つとして,「ゲームレンタルがあるから」というのは,割と良く聞く話です。借りただけで満足されちゃかなわないから,借りるだけではクリアできないようにしてしまうという。 島国大和氏:  中古は,その……必要だとは思うんですが,中古の存在がゲームのあり方を決めてしまっている,そんな一因ではあるんですよね。とにかくやり込み要素を用意しなきゃいけないとか,初回特典のおまけに注力しなくちゃいけないだとか。いずれにしても,ビジネスのあり方がゲームの中身に影響を与えていく例ではあるでしょう。 :  ふうむ。 島国大和氏:  個人的には,もうちょっとゲームというものの「価値観の幅」を広げられたらいいのにな,とは思うんですよね。今は子供向けの製品がほとんどなので,「6000円払わせたら100時間は遊べなきゃね」みたいな空気があるのですが,もっとこう「2時間で終わったけど,すげー面白かった。6000円の価値はあったね」みたいなものが許されるようなスタイルがないと,ゲームの持つ可能性/多様性が損なわれてしまう気がする。難しい話なのは重々分かったうえで言ってますけど。 :  確かに。最近は私も,「100時間遊べる」と言われても,maplestory RMT,むしろ尻込みしてしまう事のほうが多いです。時間が掛かるオンラインゲームなんかも,プライベートで遊ぶのはなかなか厳しい。 島国大和氏:  分かります。そういうニーズは少なからずあると思いますし,最近は「もっと短時間で楽しめるオンラインゲームを」って話を良く聞くようになりました。課金の方式と絡めたより良い形のオンラインゲームっていうのは,これからどんどん模索されていくと思いますよ。 :  そのあたりは,国産のタイトルで面白いのが出てくると嬉しいですね
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